SpaceX、Tesla合併の最終承認権はマスク氏に 提出書類で判明
SpaceXの10-Qは、Teslaとの統合に「支配株主」イーロン・マスク氏の承認が必要と記載。同氏は両社の特別委員会から外れている。

SpaceXが10月22日に提出した四半期報告書(10-Q)により、Teslaとの統合には「支配株主」の承認が必要であることが明らかになった。支配株主とは、議決権の約85%を握るイーロン・マスク氏のことだ。
同書類は、Teslaとの統合案が「特別委員会、取締役会、そして支配株主によるさらなる承認の対象となる」と記している。両社は10月20日に特別委員会を設置し、提案された取引の検討を始めた。アナリストは、統合後の企業価値を約3.5兆ドルと見積もっている。
回避したはずの関与
マスク氏は両委員会から身を引いた。協議への不参加については「二つのグループが話し合い、自分はその会話に加われない、奇妙な歌舞伎のようなものだ」と表現している。しかし書類の文言からは、最終的な判断が同氏に委ねられることがうかがえる。
また、同氏はすでに議論に関与している。Reutersによると、今月初めのマスク氏の公の支持表明が独立した検討プロセスに「混乱」をもたらし、関係者は特別委員会が対等な立場で交渉する妨げになったと述べている。
Tesla株主のハードル
批判的な見方では、2016年のTesla によるSolarCity買収が最も近い前例とされる。これも利益相反を伴う取引で、デラウェア州の裁判所の審査を通過した。SpaceXは投資家向け開示で、マスク氏の利害の重複を重大なリスクとして挙げている。
Tesla株主の承認には、投票数の単純過半数ではなく、発行済み株式全体の50%超の賛成が必要となる。マスク氏自身もこれを「かなり高いハードル」と呼んだ。REX Financialは、統合後に同氏が約57%の議決権を持つと試算している。採決は12月3日のTesla年次株主総会、またはその前後に行われる見通しだ。
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