SpaceX、宇宙軍の打ち上げ3件を辞退 代替も現れず
SpaceXが米宇宙軍の衛星3ミッションの受注を辞退し、他社も引き受けなかった。一方、スペインPLD SpaceのMiura 5は2027年の初飛行に向け最終統合が近い。

SpaceXが、米宇宙軍の将来の衛星3ミッションについて打ち上げの引き受けを辞退したことが分かった。他のロケット企業も名乗りを上げていないという。3件はNational Security Space Launch(NSSL)の枠組みで公募されたもので、うち2件は宇宙開発庁(SDA)向けだ。SDAは宇宙軍の組織で、データ通信やミサイルの警戒・追跡を担う数百機規模の軍事衛星網を低軌道に構築している。
SpaceXは最近、Falcon 9とFalcon Heavyの新規契約を、さまざまな顧客に対して結んでいないとされる。宇宙軍のエリック・ザリブニスキー准将(調達担当代行)は、ロケット需要の拡大に伴い政府と業界に「成長痛」があると認め、「新しい事業者が飛び始めるまで、一時的に解決すべき課題がある」と述べた。
競合は技術的課題の最中
代替候補となるUnited Launch AllianceとBlue Originは、いずれも自社ロケットの不具合への対応を進めている。ザリブニスキー氏は、両社が課題を克服し、新規参入組も間に合うとの楽観的な見方を示した。
欧州と加では新ロケットが前進
スペインのPLD Spaceは、小型ロケットMiura 5が最終統合に近づいていると発表した。すでに3機を製造し、2機は主要システムの認定用だという。CEOのラウル・トーレス氏によると、初打ち上げは2027年半ばまでを目指す。第2段の1機は完全に組み上がり、テルエルの試験施設でウェット・ドレス・リハーサルや燃焼試験を含む認定作業に入る。
またカナダのReaction Dynamicsは、従業員を68人から350人超に増やすため、3億5000万ドルの調達を目指している。小型ロケットAuroraで2028年の軌道到達、低軌道6トンの中型ロケットBorealisで2031年の初飛行を計画している。
同じ日のニュース
すべて見る →関連カテゴリ: 宇宙
すべて見る →
NASA、アルテミス着陸機計画を改定 StarshipとBlue Moon




