トルコ沖で約4700年前の沈没船発見、世界最古級
トルコ南部ケコバ島沖の水深約30メートルで、初期青銅器時代の沈没船が見つかった。約18個のアンフォラが確認され、当時の海上貿易を伝える。

トルコ南部沿岸のケコバ島付近の海底で、約4700年前にさかのぼる沈没船が見つかった。事実であれば世界最古級の沈没船となる。日本でいえば縄文時代にあたる。
発見は2024年。今年7月、アクデニズ大学の考古学者Hakan Öniz氏が学術誌『Journal of Maritime Archaeology』に予備報告書を発表し、存在が初めて公になった。場所は水深約30メートルの海底だ。木製の船体は残っておらず、放射性炭素年代測定はできなかった。ただ、船内から4400〜4700年前の初期青銅器時代の遺物が多数回収されている。
アンフォラが語る海上交易
10月14日、トルコのMehmet Nuri Ersoy文化観光大臣がFacebookで詳細を説明した。それによると、アンフォラは底が平らで側面に取っ手が付き、紀元前3050〜2450年頃のデザインとみられる技法が使われていた。オリーブオイルやワインを運んでいた可能性が高いという。
同氏は、エジプト、トロイ、クレタ島で似た形の壺が見つかっていることから、ヨルダン渓谷の工房で作られた可能性が高いとも述べた。胴体に9つの印と2つの穴がある一つは、船乗りが長旅でチーズやバターを自作するのに使った可能性が示唆されている。
発掘では約18個のアンフォラが確認された。残留物を調べたオーストラリア・マッコーリー大学のKarin Sowada氏は、BBCの取材に、中に相当量の物質が残っていたと説明した。オリーブオイル、ワイン、木の樹脂のいずれかの可能性があるという。Öniz氏はこの沈没船を「海底のタイムカプセル」と呼んでいる。
地中海沿岸では青銅器時代はわずか3隻
予備報告によれば、トルコの地中海沿岸では過去15年間で考古学的に重要な沈没船が420隻見つかった。大半はローマ時代とビザンツ時代のもので、青銅器時代のものは今回を含めて3隻にとどまる。
今回の発見は、数千年前の地中海で活発な交易網が広がっていたことを示す手がかりとなる。Ersoy氏は、今後も水中の文化遺産を調査し、未来の世代に伝えていく考えを示した。
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