ロシア次世代宇宙船、月探査向けに地上試験段階へ
ロシアの次世代輸送宇宙船が自律的な総合試験の段階に入った。試験宇宙飛行士のマルク・セロフ氏が明らかにした。次は軌道上での飛行試験だ。

ロシアの次世代輸送宇宙船が、自律的な総合試験の段階に移行した。試験宇宙飛行士のマルク・セロフ氏がTASSに明らかにした。現在、開発チームは宇宙船の実物大模型や実験設備を組み立てている。
次の段階は、飛行試験に向けた機体の準備である。飛行試験は軌道上で実施される予定だ。
人間工学と制御系を検証
セロフ氏によると、乗員の作業スペースの配置、マシンインターフェース、乗員の行動アルゴリズムについては作業が終わっている。開発側は人間工学と制御システムを確認している。
同氏は、計画は着実に進んでいると強調した。一方でチームは、具体的な指標に達するまで途中経過を公表しない方針だという。
月や小惑星が視野に
この宇宙船は第二宇宙速度での飛行を想定している。第二宇宙速度とは、地表付近でエンジンを使い続けずに地球の重力を振り切るのに必要な最低速度で、約11.2km/sである。月周回飛行を含む月探査計画の準備の一環として開発されており、小惑星への探査にも使われる。
セロフ氏は、この宇宙船は主に地球周回軌道への定期飛行を目的としたものではないと説明した。ただ、飛行試験の場は軌道上になるという。
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