Palo Alto、AIエージェント保護のClutch買収交渉
Palo Alto NetworksがAIエージェントのアクセスを管理するClutch Securityを5億ドルの現金で買収する交渉を進めていると、関係者が明らかにした。

サイバーセキュリティ大手のPalo Alto Networksが、スタートアップのClutch Securityを買収する交渉を進めている。事情に詳しい関係者によると、条件は現金5億ドルに加え、目標達成に応じた追加支払いだ。Clutchは、AIエージェントが企業システムにアクセスする権限を保護する企業である。
設立3年のClutchは、2025年1月にLightspeedとSignalFireの主導で2000万ドルのシリーズAを調達し、評価額は8500万ドルだった。年間経常収益(ARR)は現在約1000万ドルに迫る。買収が成立すれば、評価額はARRの約50倍になる。両社はコメント要請に応じていない。
高まる評価と相次ぐ買収
AIを悪用した攻撃でシステム侵入が容易になるなか、セキュリティ分野の評価は高止まりしている。クラウド保護のUpwindは最近、ARRの約40倍と評価するDataDogの買収提案を断った。
PitchBookによると、成立すればPalo Alto Networksにとって今年7件目の買収となる。同社は自社開発よりも外部の技術を取り込む傾向があり、AI関連攻撃の増加を受けて取引を加速させている。9月にはIT業務を自動化するConsoleを、株式と現金で5億ドル評価で買収した。今年はほかにEmbrace(3億2500万ドル)、Chronosphere(29億5000万ドル)、Koi(2億3100万ドル)も傘下に収めた。
Clutchの競合も買収が進む。Cyeraは同じくAIエージェントのアクセス管理を手がけるOasis Securityを10億ドルで買収し、CiscoはAstrixを約4億ドルで取得した。
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