2026年の米VC資金、億万長者率いる7社が過半を獲得
OpenAIやAnthropic、xAIなど億万長者が創業・率いる7社が2600億ドル超を調達し、今年の米シード〜グロース資金の半分強を占めた。

Crunchbaseのデータによると、2026年1〜10月に米国で調達されたシードからグロース段階までのベンチャー資金のうち、半分強がわずか7社に集まった。いずれも、すでに億万長者となっている人物が創業した、または率いる企業だ。
7社はOpenAI、Anthropic、xAI(現在はSpaceX傘下)、Anduril Industries、Databricks、Prometheus、The Boring Co.。合計の株式調達額は2600億ドルを超え、同期間の米シード・ベンチャー投資の約50%を上回った。
創業者の顔ぶれ
最も知られるのは、世界屈指の富豪であるイーロン・マスク氏とジェフ・ベゾス氏だ。マスク氏はxAIとThe Boring Co.を創業し、OpenAIの共同創業者でもあるが、同社の株式保有は確認されていない。ベゾス氏は2025年にフィジカルAIのPrometheusを立ち上げ、今年120億ドルを調達した。純資産は3500億ドル超とされる。
OpenAIのサム・アルトマンCEOの資産は、StripeやRedditなどY Combinator出身企業への投資で築かれた。本人は、OpenAIの持ち分は過去のYC資金に由来するごくわずかだと述べている。一方、共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏の持ち分は、今年初めに約300億ドルと報じられた。Anthropicでは共同創業者7人がほぼ同規模の持ち分を持ち、全員が数十億ドル規模の資産を持つ。ダリオ・アモデイCEOもその一人だ。
Databricksのアリ・ゴディCEOの純資産は76億ドルとされ、同社の評価額は8月の資金調達後に約1900億ドル。Andurilではブライアン・シンプフCEOが約15億ドル、パーマー・ラッキー氏が約59億ドルと推定され、同社の評価額は610億ドルだ。
変わるスタートアップ像
かつては、創業者が億万長者になるのは上場や高額買収の後が一般的だった。今は、評価額がすでに関係者を億万長者にする水準の企業や、創業者が最初から億万長者の企業にベンチャー資金の過半が流れている。初めての創業者や、過去に大きな富を得ていない連続起業家にも資金は届くが、全体の多数派ではなくなった。
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