Apple、iPhone Duoの修理マニュアルを発売日に公開
Appleは折りたたみ型iPhone Duoの発売日に、約20の部品の修理マニュアルを公開した。修理に対する従来の姿勢からの明確な転換だ。

Appleは、折りたたみ式のiPhone Duoの発売日に、約20〜22の部品を対象とした修理マニュアルを公開した。かつて同社は部品のシリアル番号紐づけや工具の制限、さらに修理する権利を求める法案への反対で、独立系の修理業者と対立してきた。今回の対応はその姿勢の大きな変化といえる。
マニュアルの対象はディスプレイ、バッテリー、ロジックボード、カメラ、USB-Cコネクタなど。概要だけの資料ではなく、詳細な図、必要工具の一覧、安全上の注意を含む手順書で、割れたガラスの扱いや新しいデュアルバッテリー構造を説明する動画も付く。
Duoで修理情報が重要な理由
Duoは2つのディスプレイと2つのバッテリー、100点以上の精密部品からなるヒンジを備え、折りたたみ端末でも屈指の複雑さを持つ。初期購入者の一部からは、20回未満の開閉で内側ディスプレイがヒンジ部分で割れたとの報告があり、オーストラリアでは6時間で発生した確認済みの事例もある。保証内の交換に応じた例もあるが、保証外の内側ディスプレイ修理は999ドルかかる。
iFixitはiPhone Duoの修理しやすさを暫定で10点中5点と評価し、「最も修理しやすい折りたたみ端末」とした。Galaxy Z Fold 8とPixel 11 Pro Foldはいずれも4点だった。
主導権はAppleに残る
Duo用の部品はセルフサービス修理ストアにまだない。iPhone 18 Proでは発売の約1か月後に部品が登場しており、Duoも2026年11月ごろになる可能性があるが、これは推測にすぎない。マニュアルの公開は、部品の量産や流通より早く、費用も少なくて済む。
ヒンジは単体では販売されず、損傷時は内側ディスプレイ全体の交換が必要だ。ディスプレイ、バッテリー、カメラは引き続きシリアル番号の紐づけとRepair Assistantの手順が求められ、省くと機能が無効になったり警告が出たりする。
業界ではGoogleがPixel 11シリーズ全体の修理マニュアルを公開し、SamsungもGalaxy SシリーズやZ Foldの部品とマニュアルを提供している。EUでは2025年6月からエコデザイン規則が適用され、加盟国は2026年7月31日までに修理する権利指令を採択する必要があった。今後の焦点は部品価格、入手の速さ、単体販売されないモジュールに移っている。







