Lovable製アプリでパスポートや決済情報が閲覧可能に
独セキュリティ企業Crissy FieldがLovable製の15万9041件を調査。ログイン不要でパスポート情報や決済情報、20万件超のチャットが閲覧できた。

AIでアプリを作成できるプラットフォーム「Lovable」で作られたアプリに、ログインなしで機密データを閲覧できる問題が複数見つかった。セキュリティ研究者の調査によると、パスポート情報、決済情報、個人記録に加え、20万件を超えるチャットメッセージが露出していた。
調査を行ったのはドイツのサイバーセキュリティ企業Crissy Fieldで、Lovableで作成された約15万9041件のプロジェクトを調べた。結果はドイツの経済紙Handelsblattで報じられている。
露出の規模と内容
同社によると、調査対象のうち3万4545件がデータベースサービスSupabaseを利用していた。このうち2万4664のサイトは、ページを読み込むだけでデータベースのレコードを送信しており、ログインも求めなかった。
ただし、公開を前提とした情報を含むデータベースもあるため、すべてが非公開情報とは限らない。それでも研究者が読み取り専用の追加リクエストを行ったところ、7403サイトでメールアドレスを含むレコードが見つかった。
最も深刻な例では、1000件超の身分証レコードが露出し、パスポート番号、国籍、有効期限が含まれていた。ほかのアプリでも、顧客の決済情報、電話番号、住所、チケットコードが制限なく閲覧できた。契約書、請求書、個人の写真アルバム、WhatsAppの社内やり取りも確認されたという。
悪用の懸念と各社の見解
こうした情報はフィッシング、なりすまし、チケット詐欺に使われる恐れがある。ただし、調査では実際に不正利用された事実は確認できていない。
LovableはHandelsblattに対し、問題は同社だけでなくアプリ開発業界全体に広がっていると説明した。利用規約では、顧客が作成したアプリとそのデータの扱いについて顧客が責任を負うと定めている。
Crissy Fieldは、結果をLovable製の全アプリの漏えい率とみなさないよう注意を促した。調査はCommon Crawlで集めた標本に基づき、全アプリを対象としたものではない。すべてのケースでデータベース全体をダウンロードしたわけでもないという。
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