スペイン治安警備隊、約250万ユーロでスマホ遠隔捜索システム購入
スペインのGuardia Civilが、AndroidとiPhoneを遠隔で捜索し通信内容にアクセスできるシステムを購入した。契約額は約250万ユーロ。

スペインの治安組織Guardia Civilが、AndroidとiPhoneを遠隔で捜索し、その内容や通信にアクセスできるシステムを購入した。契約の公示によると、端末上でソフトウェアを動作させ、内容や通信への「透過的なアクセス」を可能にする。導入方法や制限の詳細は明らかにされていない。
契約の内容
契約は3月26日、マドリード近郊ボアディージャ・デル・モンテのFortier Europe, S.L.U.に授与された。採用された入札額は消費税抜きで206万6115.70ユーロ、21%の税を加えると約250万ユーロになる。公示は10月に出たが、授与がその月だったわけではない。
手続きは公示なしの交渉方式で、応札は1社のみだった。製造元が独占的な供給・販売権を与えていることが理由とされる。公示には供給業者名はあるが製造元は記載されず、対応するAndroidやiOSのバージョンも不明だ。物理的接触なしで常に遠隔導入できるかどうかも示されていない。同社は2020年にもEGOBOXプラットフォームの保守(9万9130ユーロ)を受注している。なお、Pegasusと同一製品だとする根拠はない。
法的な制限
スペインの刑事訴訟法では、利用者に知られず端末を遠隔で調べるには裁判所の許可が必要だ。対象は犯罪組織内の犯罪、未成年者や法的に能力が制限された人に対する犯罪、国防関連の犯罪、情報通信技術を用いた犯罪に限られる。命令では対象端末、アクセス範囲、使用ソフト、権限を持つ捜査官を特定する必要がある。期間は1カ月で、最長3カ月まで延長できる。
利用者が取れる対策
iPhoneには任意のロックダウンモードがあり、メッセージの大半の添付ファイルや一部のウェブ技術を無効にする。設定の「プライバシーとセキュリティ」から有効にできる。Android 16にはGoogleの高度な保護機能のデバイス保護がある。ただし仕組みが公開されていないため、これらが今回のシステムを防げるかは確認できない。
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