Firehawk Defense、シリーズDで1.5億ドル超を調達 推進薬を増産
米防衛向け推進薬・ロケットモーターのFirehawk Defenseが、RochefortとAdvent主導のシリーズDで1.5億ドル超を調達。増産に充てる。

米国の防衛産業向けに推進薬やロケットモーターを製造するFirehawk Defenseが、シリーズDラウンドで1億5,000万ドル超を調達した。投資家のRochefort Asset Managementが現地時間29日に公表した。リードはRochefortとAdvent Internationalが共同で務めた。Rochefortは4月に同社へシニア担保付き融資を提供しており、今回はそれに続く出資となる。
増産体制の整備に充当
資金は、オクラホマ州ロートンの製造施設とミシシッピ州クロフォードのミサイル統合施設の整備に充てる。米国と同盟国向けに、砲兵用モーター、固体ロケットモーター、エネルゲティクス、推進薬の生産を加速する計画だ。評価額と累計調達額は非公表。
Rochefortによると、ウクライナと中東で弾薬の消費が続き、米国と同盟国では砲兵用・ロケット用推進システムの備蓄が減っている。155mm砲弾の射程を延ばすベースブリードも、サプライチェーンの制約で生産が限られる。Rochefortは、General Dynamics Ordnance and Tactical Systemsとの協業により、Firehawkが射程延伸型砲弾向けのベースブリードモーターを供給できるとみている。
数時間で成形する推進薬
同社の特徴は製法にある。従来の「流し込んで硬化させる」工程ではなく、連続式の熱可塑性製造プラットフォームを採用し、推進薬を数週間ではなく数時間で成形できる。この方式を推進薬からモーター、完成弾へ広げる方針だ。
テキサス州ダラスに本社を置く同社は、固体ロケットモーター用推進薬とHydra-70ロケットモーターを製造し、155mm砲弾用ベースブリードモーターを開発中。クロフォードの施設は稼働済みで、Hydra-70の統合作業を進めている。米陸軍のOTA契約を獲得後、8月にユマ試験場でHydra-70を6発実射し、全弾成功した。米空軍の固体ロケットモーター開発契約も持つ。
ロートンの推進薬工場「Great Plains Arsenal」は2027年初頭に稼働予定で、熱可塑性推進薬を年74万ポンド生産し、設備能力は310万ポンド超まで拡張可能としている。







