FAA、航空管制のフロッピーディスクを廃止へ 新システムE-IDS
米FAAは1980年代由来の管制用表示システムを新システムE-IDSに置き換える。2028年末までに435施設で、フロッピーディスクを廃止する。

米連邦航空局(FAA)は、航空管制で使われてきたフロッピーディスクを廃止すると発表した。同局は「歴史的な」近代化の一環と位置付けている。新たな「Enterprise Information Display System(E-IDS)」を435施設に導入し、1980年代に遡る複数の情報表示システムを置き換える。
置き換え対象と狙い
E-IDSが置き換えるのは、IDS-4、ACE-IDS、NIDS、ERIDSの4システムだ。FAAはこれらを「技術的な寿命の終わり」の問題を抱える旧式ツールとしている。このうちIDS-4はMS-DOSで動作し、1990年代前半から使われてきたという。
新システムは、パイロットへの気象警報(PIREP)の配信と、航空情報(NOTAM)のタイムリーな配信という、FAAの重要な安全課題2点に対応する。ブライアン・ベッドフォード長官は、管制官が飛行警報や制限空域の予定、パイロット報告を即座に共有できると述べた。
運輸省の2026年4月の報告書は、管制官が気象やNOTAM、空港の状況を一つの画面で確認できるようになると説明している。2026年9月の米政府監査院(GAO)の報告書も、旧システムは時代遅れの技術に依存し、検索や表示が煩雑だと批判していた。
導入スケジュール
最初の導入先は、アトランティックシティ国際空港、ナッシュビル国際空港、グレーター・ロチェスター国際空港と、アトランタおよびソルトレイクシティのデータ処理拠点だ。FAAは2028年末までに435施設すべてで完了させる計画で、全施設の更新には1年ほどかかるとしている。
計画は6年以上前から進められ、2020年8月にFAAは設計・開発契約をLeidosに発注した。E-IDSはNextGen近代化計画の一部。ショーン・ダフィー運輸長官は「フロッピーディスクは終わり、21世紀の技術が入る」と語った。
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