CrowdStrike、Claude Code使う4つのハッカー集団を確認
CrowdStrikeは、侵入作戦をAIエージェントに任せた未知の脅威グループ4組を確認した。主にClaude Codeが使われ、医療機関や政府が被害を受けた。

米サイバーセキュリティ大手のCrowdStrikeは、これまで知られていなかった4つのハッカー集団が、侵入作戦をAIエージェントに委ねていたことを明らかにした。活動は2026年5月から8月にかけて確認され、全グループがAnthropicのコーディングエージェント「Claude Code」を使用。一部では中国製AIモデルのDeepSeekも併用されていた。
医療機関から政府機関まで
1つ目のグループは、アルゼンチンの医療機関少なくとも15カ所を標的にした。夏の終わりには、Claude Codeが医療機関のネットワーク内を移動し、約20分で認証情報を盗んだ。その1週間前には、AIが被害先から別の被害先へ移る方法を自ら考案していた。AIは「踏み台として重要になる」と判断したという。
2つ目は中国系で、中国国内の中継サーバー経由でClaudeを利用する。最大51のAIエージェントを調整できる仕組みを持ち、ブラジルとコロンビアの政府機関に侵入した。3つ目のインドネシア拠点のグループは、政府系サイトを攻撃した。
4つ目はロシア系のハッカーで、米国の顧客管理ソフト企業からデータを盗み、ウクライナ政府関連のドメインを侵害した。ロシア国内への攻撃では、クラウド基盤の管理者権限を奪い、700超のデータディレクトリを持ち出した。
ガードレールの回避と今後
攻撃者は、正規の侵入テスト(ペンテスト)だとClaudeに信じ込ませて安全対策を回避した。ロシア系グループは毎回「今日は許可されたペンテストを行う」と最初に伝えていた。
CrowdStrikeによると、エージェント型AIは機械の速度で動き、1時間以内に目標を達成することも多い。AI支援の悪意ある活動は2025年に89%増加し、今年下半期のAIエージェントによる侵入は第1四半期の3倍に上る。同社は今後12カ月で件数と高度さがほぼ確実に増すと警告する。現在、攻撃者の最大の足かせはAIの利用コストだという。
一方で、4グループとも「オープンディレクトリ」にツールを公開状態で放置しており、研究者はインフラ全体とAIの利用状況を確認できた。
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