BY Venture Partners、6000万ドルのFund IIIを組成
ドバイ拠点のBY Venture Partnersが第3号ファンドを6000万ドルでクローズした。Dubai Future District Fundがアンカーで、運用資産は2億ドル超となる。

アラブ首長国連邦を拠点とするベンチャーキャピタルのBY Venture Partnersは、第3号ファンド「Fund III」を6000万ドルでクローズした。これにより運用資産残高(AUM)は2億ドルを超えた。アンカー投資家はDubai Future District Fund(DFDF)で、MultiLane、Transmed Capital、サウジアラビアのIdriss Family Officeなど機関投資家や個人投資家も参加している。
エンタープライズ向けAIに投資
Fund IIIは、プレシードからシリーズAの段階にあるAIネイティブ企業が対象で、1社あたり最大100万ドルを投じる方針だ。特に企業の業務フローを再構築するAIソリューションに注目している。計画する40社のポートフォリオのうち、すでに15社に投資済みで、PQ Shield、Cosyne、Isometric、Huspy、Invisibleなどが含まれる。
同社は16超の市場で投資しており、資本の約3分の2は北米と欧州などMENA域外に投じている。創業パートナーのGhaith Yafi氏は、世界有数のAI企業を中東に呼び込み、成長する地域のテック基盤と結びつけたいと述べた。
レバノン支援にも注力
同社はレバノン・エンジェル投資家ネットワーク(LAIN)の運営を担う契約も獲得した。LAINはレバノンの起業家と海外在住のレバノン系投資家をつなぐ仕組みだ。BYはキャリー(成功報酬)の50%をレバノンのスタートアップ・エコシステム再建に再投資するとしている。
パートナーのGhaith Yafi氏、Abdallah Yafi氏、Rami Jisr氏、Sohrab Jahanbani氏はいずれも起業と事業売却の経験を持つ。過去のファンドはNymCard、Toters、Huspy、Invisibleなどに出資しており、同社によれば2つのファンドから計4社のユニコーンが生まれた。
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