Avast、フランスでカード不要の無料VPNを提供開始
Avastがフランスでクレジットカード不要・期限なしの無料VPNを開始。データ量と台数は無制限だが、使えるサーバー地点は3か所に限られる。

セキュリティ大手のAvastは、フランスでVPNの無料版の提供を始めた。支払いカードの登録も有料プランへの申し込みも不要で、利用期限もない。これまでほぼProton VPNだけが占めていた「信頼できる無料VPN」の領域に、同社が参入する形だ。
制限はデータ量ではなくサーバー
無料版はデータ通信量が無制限で、接続できる端末数にも上限がない。Windows、macOS、Android、iOSに対応し、1つのアカウントで家庭内の機器をまとめて保護できる。通信は暗号化され、IPアドレスも隠される。プロトコルはアプリが自動選択するが、WireGuardを指定することも可能だ。同社はアクティビティログを保存せず、データも販売しないとしており、この方針は第三者による監査を受けている。キルスイッチと、15・30・60分の一時停止機能も無料版に含まれる。
代わりに設けられた制約がサーバー選択だ。初回起動時に、40か所の候補から3か所を選ぶ。パリ、ロンドン、フランクフルト、マドリード、シカゴ、東京、シドニーなどが挙がる。いったん確定すると変更はできないが、3か所の間は自由に切り替えられる。Proton VPNの無料版はサーバーが自動で割り当てられ、ユーザーは選べない。
速度と有料版との差
パリからの測定では、通常時のダウンロード89.84Mbps、アップロード110.27Mbpsに対し、スペインのサーバー経由ではダウンロードが約20%、アップロードが約45%低下した。それでもNetflixの4K視聴は問題なかったという。ただし長期の安定した検証ではない参考値である。
スプリットトンネル、広告・トラッカーブロック、公衆Wi-Fiでの自動接続、ダブルVPN、ポスト量子暗号は有料のAvast Premium VPNのみの機能だ。有料版は140か所超の地点を随時変更でき、速度低下も約10%とされるが、端末は10台までとなる。60日間の無料体験(カード登録が必要)と30日間の返金保証がある。
無料版は公衆Wi-Fiでの保護、通信事業者の目からの回避、一時的な海外サービスの利用といった一般的な用途には十分とされる。Avastは無料の見込み客を有料版へ誘導するフリーミアムモデルを採る。
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