アマゾンがスターリンク追撃 衛星直接通信が前進
AT&TとAST SpaceMobileが地上網と衛星網の切り替え試験に成功。FCCはアマゾンのGlobalstar買収を承認した。

米AT&TとAST SpaceMobileは、一般的なスマートフォンで地上の移動通信網と衛星網の間の接続を維持するハンドオーバー技術の検証に成功したと発表した。衛星直接通信(D2D)の商用化に一歩近づいた。
切り替え時間をミリ秒単位に
試験は先月21日に米ワシントン州で実施し、エリクソンとノキアも参加した。地上網と低軌道衛星網をつなぎ、網の切り替え時間を秒単位からミリ秒単位に短縮したという。従来の試験は端末と衛星の接続が中心だったが、今回は両網の間のサービス継続性まで確認した。両社は追加試験を経て、ベータサービスと商用化を目指す。
アマゾンはGlobalstarを取得
米連邦通信委員会(FCC)は先月27日、アマゾンによるGlobalstar買収を承認した。規模は約115億ドルで、衛星インフラと移動衛星業務(MSS)用周波数を取得する。GlobalstarはアップルのiPhoneの衛星通信機能を支え、低軌道衛星約24基を運用し、120カ国以上で78万台超の端末に対応する。
アマゾンは2028年に次世代D2Dプラットフォームの構築を目指し、音声通話、テキストメッセージ、データを提供する計画だ。運用48基と予備6基で構成する次世代C-3衛星網も買収対象となる。別途、5105基以上の衛星を使うD2Dシステムも FCCに申請した。
欧州と航空機向けでも競争
欧州ではユーテルサットがワンウェブの独立した運営体制を強調し、スターリンクとの差別化を図る。ジャンフランソワ・ファラシェCEOは、経営者個人が一方的にサービスを止められない構造だと説明した。取締役会にはフランス・英国政府やインドのバーティ・グループが参加する。同社は約640基のワンウェブ衛星を運用する。
航空機向けでは、フィンエアーがエンブラエルE2の18機にワンウェブとSESの複合サービスを導入する。一方、イージージェットは2027年上半期からA320系にスターリンクを搭載し、KLMも2027年半ばから長距離路線で全座席に無料のスターリンク接続を提供する。
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