Amazon、電力不足でNvidia GB300サーバーを倉庫に滞留
AWSが数十億ドル規模のNvidia GB300ラックを倉庫に保管している。一部のデータセンターで電力が足りないためだと社内メールが示す。

Amazonのクラウド部門AWSが、数十億ドル規模のNvidia製サーバー「GB300」を稼働させられないまま保管している。社内メールによると、米国内の一部データセンターに設置に必要な電力が足りず、ラックは「中継」倉庫で工事の完了を待っている。
毎月約30億ドルの納入
メールによれば、AWSは8月だけで約50億ドル相当のGB300ラックを受け取る予定だった。その後も毎月約30億ドルが届く見込みで、年間では約360億ドルに上る。GB300はAIモデルを動かすGPUを多数搭載した完成品のラックである。
AIブーム以前、AWSがラックを所有するのは完成してデータセンターに納入された後だった。現在は機材を早く確保するため、数十億ドルを前払いしている。メールでは、Amazonのあるチームが、これらのGPUがサーバーにいつ実装されるのか明確な見通しがないと不満を述べている。
同様の現象は業界全体に
TechSpotは10月24日にこの問題を取り上げ、電力不足で稼働しないGPUを指す「ダークGPU」と呼んだ。大手クラウド事業者は買えるだけ機材を買い、その多くが棚に眠る一方、他の業界は残りで我慢しているという。ただし、責任を送電網や許認可だけに帰すのは単純すぎる。電力が明日届いても、データセンターにはコンクリート、鋼材、銅ケーブル、電気技師、組み立て技術者が要る。こうした施設は完成まで数年かかることも多い。
Amazonの広報は、完成ラックの倉庫保管を「ベストプラクティス」と説明した。CEOのAndy Jassy氏は、AWSが過去にも似た状況を経験したと述べている。同社はAIへの投資が将来大きなリターンを生むと見込む。
一方で財務への影響は出ている。Amazonの直近12カ月のフリーキャッシュフローは第2四半期にマイナスとなり、2023年以来となった。今年の設備投資は約2,200億ドルを見込み、キャッシュフローはしばらくマイナスが続くと予想している。
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