スペインLZB信号、今年170回停止 運輸相「欧州で通常範囲」
スペインのプエンテ運輸相は、マドリード―セビリア高速線のLZB保安システムが今年170回停止したと明らかにし、欧州の通常範囲だと述べた。

スペインのオスカル・プエンテ運輸相は、マドリード―セビリア間の高速鉄道で使われるLZB保安システムが、今年これまでに170回停止したと明らかにした。1時間半以上に及んだ記者会見での発言で、同相は「欧州の通常の範囲内」と説明した。
1月1日から10月28日までは約300日で、平均すると半分以上の日に何らかの不具合が記録された計算になる。同相によると数値は安定しており、過去2年は信号途絶の件数がやや減少しているという。ただ、欧州各国の具体的な数字や、ERTMS導入路線との比較は示されなかった。ERTMSは2027年1月に稼働予定とされる。
運転士・組合の見方
運転士やスペイン機関士組合(Semaf)は、LZBの伝送トラブルが繰り返し起きていることを認めている。多くは数秒程度で、パソコンが突然落ちてすぐ復旧するようなものだという。今回は60キロ超の区間で停止した点が異例だと指摘する。170件のうち、10月28日ほど深刻だった件数は明らかにされていない。
安全だが旧式
会見では、LZBは安全であり、安全上の理由で置き換えるのではないと強調された。交換部品の生産が減っていること、EUが国際相互運用のためERTMSを求めていることが理由だ。LZBは1992年から同線に導入されているが、技術自体は1970年代のものである。
運転士はERTMSと同等に安全だと話す。運行管理側の組合SCFも安全性は認めつつ、ERTMSの方が信頼性は高いとする。LZBの線には銅が含まれ盗難の対象になりやすいという。Semafは、途絶が減れば人の介入が減り、ミスの機会も減るはずだとしている。
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