OpenAIのオルトマン氏、PCの余剰RAMは資源の無駄と主張
OpenAIのサム・オルトマンCEOは、PCで大半の時間使われないRAMは、データセンターでの共有利用に比べ非効率だと述べた。

OpenAIのサム・オルトマンCEOが、世界的なメモリー不足をめぐり議論を呼んでいる。同氏は、ユーザーが個人用PCに大容量のRAMを搭載しながら大半の時間は使っていない状況について、限られた資源の非効率な配分だとの見方を示した。
発言はポッドキャスト「Cheeky Pint」で飛び出した。サプライチェーンの課題やメモリー需要の拡大が話題となり、オープンソースモデルの普及でAIをローカル実行する動きが広がる一方、各端末に大量のDRAMを割り当てて稼働率が低いままでは、供給不足の中で最適とはいえないと語った。
データセンターでの共有を重視
オルトマン氏の考え方は資源の共有利用にある。データセンターなら需要に応じて多数のユーザーにメモリーと処理能力を振り分けられるが、PCでは固定のメモリーが一日中フルに使われるとは限らない。OpenAIは2025年10月、Stargate構想の一環としてサムスンとSK hynixとの提携を発表し、DRAMの生産能力を月90万枚のウエハー投入まで引き上げる目標を掲げている。
スマホやPCの価格に影響
需要増はすでに家電市場に及んでいる。TrendForceは2026年第4四半期の従来型DRAM契約価格が10〜15%上昇すると予想。IDCは、メモリー不足により今年の世界スマートフォン出荷台数が16.7%減少し、平均販売価格は27.6%上昇して581ドルになる可能性があるとしている。
ローカルAIにはプライバシーの強化、オフライン動作、データ管理の自由度といった利点がある。またPCのメモリーはAIサーバーにそのまま転用できず、民生機器とデータセンターでは種類や要件が異なる。今回の発言は、計算資源を端末に置くか、データセンターに集約するかという議論を改めて浮き彫りにした。






