Peppermint Robotics、10億円超規模の資金調達で産業用ロボ拡大
インド・プネ拠点のPeppermint Roboticsが、プレシリーズBで100クロール・ルピーを調達。清掃ロボットから物流や無菌室向けへ事業を広げる。

インド・プネを拠点とするPeppermint Roboticsは、プレシリーズBラウンドで100クロール・ルピー(約1050万ドル)を調達した。新規発行株式による資金と既存株式の売買(セカンダリー)の両方を含む。資金は生産能力の拡大、新型ロボットの開発、米国と欧州事業の強化に充てる。
ラウンドはpi VenturesとCrane Venture Partnersが主導し、Asiana Fundも参加した。創業者のRunal Dahiwade氏によると、大半は新規発行による資金だという。同社は2025年4月にシリーズAで34クロール・ルピーを調達していた。
清掃から物流、無菌室へ
2019年創業でIIT BombayのSINEで育成された同社は、床の清掃・除菌ロボットから出発した。現在はスクラバードライヤー、掃除機型・モップ型ロボット、3種類の搬送ロボット、自動ドッキングステーションをそろえる。無菌室向けスクラバードライヤーは、EU GMPグレードCのクリーンルームで適格性試験に合格したという。Dahiwade氏は「世界初のクリーンルーム・ロボティクス企業」と主張している。
ロボットは独自のPeppermint OSで動作し、コンピュータービジョンとLiDARで空間を把握して障害物を避ける。顧客はクラウドのダッシュボードやモバイルアプリで稼働状況を確認できる。
収益と今後
主な販売先はファシリティ管理会社で、2年目以降は交換部品、年間保守契約、ソフト・ハードのアップグレードでも収益を得る。ロボット1台の平均価格はインドで約20ラクルピー、米国では設置費用などにより3万5000~4万ドルとされる。
営業収益はFY23の2.71クロール・ルピーからFY24に6.26クロール、FY25に21クロールへ拡大した。売上の約半分が米国、約3割がインドだ。北米での組み立てラインも計画している。競合は中国のGausiumとシンガポールのLionsBotで、同社はインドの床清掃ロボット市場で65%超のシェアを持つと主張する。
今後12~15か月で大小の清掃・搬送ロボットとアップグレードを投入し、屋外清掃ロボットは2028年までに投入する計画だ。同社によれば、中核事業は数四半期にわたり黒字だが、研究開発と海外展開のため全体では赤字が続く。
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