マスク氏、HBO親会社に10億ドル出資 批判映画『MUSK』の行方は
イーロン・マスク氏がHBOを傘下に持つスカイダンスに10億ドルを出資。自身を批判するドキュメンタリー『MUSK』の放送に影響はあるのか。

イーロン・マスク氏が、HBOを傘下に持つスカイダンスに10億ドル(約1,500億円)を出資したと報じられた。スカイダンスは、マスク氏を題材にしたドキュメンタリー映画『MUSK』を2027年にHBOで放送する予定で、マスク氏本人はこの映画に強く反発している。
約4時間のドキュメンタリー『MUSK』
『MUSK』はアレックス・ギブニー監督による約4時間の作品だ。前半ではSpaceXやテスラでの挑戦、火星移住への夢など、マスク氏の功績と野心を描く。後半はTwitter買収や政治活動、私生活にも踏み込み、父親や元妻、元交際相手らの証言も登場するという。
マスク氏は映画をまだ見ていないとしながらも、X上でギブニー監督を「信用ゼロ」などと激しく批判した。
放送は予定どおり行われるのか
マスク氏とエリソン家には以前からつながりがある。スカイダンスを率いるデヴィッド・エリソン氏の父ラリー・エリソン氏は、Twitter買収にも資金を提供していた。このため出資そのものは意外ではないとの見方もある。
ギブニー監督は取材に対し、スカイダンス関係者からHBOでの放送を約束されていると話している。デヴィッド・エリソン氏も公開を認めているという。ただし、これはマスク氏の出資が明らかになる前の話だ。
現時点で、マスク氏が放送中止を求めた事実はなく、HBOが放送を取りやめると決めたわけでもない。それでも、作品を批判する本人が放送側の親会社に巨額の資金を投じた構図は、編集の独立性という点で関心を集めそうだ。
マスク氏は2022年のTwitter買収発表時、言論の自由が民主主義の基盤だと語っていた。自身に批判的な作品がどう扱われるかは、その姿勢が試される場面ともいえる。2027年の放送に向け、スカイダンスとHBOの対応が注目される。
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