Gallium Defense、ドローン探知レーダーで710万ユーロ調達
仏スタートアップGallium Defenseがステルス状態を脱し、710万ユーロのシードを調達。10km先のFPVドローンを探知するレーダーGDS-10を開発する。

フランスのスタートアップGallium Defenseは、ステルス状態を脱し、710万ユーロのシードラウンドを完了した。Keen Venture Partnersと360 Capitalが主導し、Omnes CapitalとPolytechnique Venturesが参加した。
同社が開発するのは、ソフトウェア定義のXバンドAESAレーダー「GDS-10」だ。FPVドローンを10km先から探知することを目標とし、従来システムよりはるかに低コストを狙う。目標仕様は、水平360度・垂直90度の覆域、ドローン群の追跡、耐ジャミング性、全天候での昼夜運用である。重要インフラ防護用と軍用の2タイプを開発している。
既存技術で価格を抑える
同社は2026年4月にパリで設立された。Boston Consulting Groupの元同僚3人、CEOのEric Fournier氏、CTOのFlorian Lemoine氏、COOのRobin Mandel氏が創業者だ。高出力無線周波数技術を持つ仏Inoveosと提携している。2025年12月に小型アンテナを電波暗室で試験し、2026年6月に最初の2台のGDS-10試作機の開発を始めた。
Fournier氏によると、軍の運用者からは「必要の80%を価格の20%で満たすには」という問いが出ていた。そこで通信、フォトニクス、高性能計算で広く使われる技術を採用した。アンテナには5G向けのガリウム系部品を使い、アンテナ単価を10分の1以下に削減したと主張する。GDS-10には約512個のアンテナ素子がある。信号処理にはNVIDIAの技術を使い、従来手法の一部と比べ100倍超の処理能力があるとしている。
実証は管理された条件下
同社は動作するアンテナを2基製作し、Class 1ドローンを10kmで探知する実証に成功した。ただし天候に恵まれ、標的の位置が既知という管理された条件での結果である。
顧問には、元フランス国防参謀次長のAutellet将軍、元NATO変革連合軍最高司令官のPhilippe Lavigne将軍、元Exail CEOのD. Gianonni氏が名を連ねる。
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