ライアン・ジョンソン監督のiPhoneカメラアプリ、App Store首位
ライアン・ジョンソン監督の依頼で撮影監督が開発したiPhone向け「Chromagraph Camera」。14.99ユーロで、仏App Storeの有料写真アプリ1位に。

「ナイブズ・アウト」や「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で知られるライアン・ジョンソン監督が、iPhone向けカメラアプリ「Chromagraph Camera」を公開した。開発したのは同監督作の撮影監督スティーヴ・イェドリン氏だ。価格は14.99ユーロでサブスクリプションはなく、公開から数日でフランスのApp Storeの写真・ビデオ部門の有料アプリ1位になった。
ジョンソン監督は2026年10月28日にXへ投稿し、撮影監督に「しつこくせがんで」理想のiPhone用カメラアプリを作ってもらったと説明した。投稿は1100万回以上表示されている。開発にはカラーサイエンスを専門とする開発者エリック・キャメロン氏も参加した。監督は自分用に欲しかっただけだが、2人が公開を決めたと語っている。
Appleの処理を通さない映画の色
同アプリはRAWで撮影し、iPhone標準の画像処理を使わない。代わりに、イェドリン氏がジョンソン作品で用いる処理をAppleのセンサーの特性に合わせて適用する。開発側は、フィルターは端末が処理済みの画像に重ねるものだが、Chromagraphはセンサーの生データから始める点が違うと強調している。
フィルムカメラのように、構図を決めてシャッターを切り、仕上がりはギャラリーで初めて確認する設計だ。その後、色、露出、粒状感、ハレーション(フィルム特有の、明部周辺に光がにじむ現象)を調整できる。元のRAWファイルはアプリ内に保持され、写真はJPEGまたはHEIC形式でライブラリーへ書き出せる。自動書き出しも可能だ。
現時点の制限
ジョンソン監督自身が制限も明かしている。動画には未対応で、検討中だが、対応できるとしても最新のiPhone Proに限られる見通しだという。Android版もない。Appleのハードウェアは均質なため小規模チームでも自信を持って色を調整できるが、多様なAndroid端末では難しいと説明している。仕上がりはやや暗めに感じられる可能性もある。なお、Appleの処理を回避するRAWモードは、写真アプリのHalideにも既にある。
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