Sekoia、偽サイトでiPhone・Androidを狙うスパイ活動を確認
Sekoiaの研究者が、ロシア対外情報機関との関連が疑われるスパイ活動を確認。偽サイトで未更新のiPhoneとAndroidを狙う。
セキュリティ企業Sekoiaの最新報告によると、iPhoneとAndroid端末を標的にしたサイバースパイ活動が確認された。ロシアの対外情報機関に関連する勢力が背後にいるとみられている。偽サイトや改ざんされたサイトを使い、特定のユーザーの個人データや端末情報を盗み出すのが狙いだ。
研究者らが確認したのは、OSの脆弱性を悪用しようとする試みである。これらの脆弱性は、AppleとGoogleがすでに修正アップデートを公開している。
本物そっくりのサイトと偽の招待
攻撃者は本物に似たURLのサイトを作成した。一例が米国独立250周年の関連サイトで、本物に似たアドレスに悪意あるコードを仕込み、ページを開くだけで動作するようにしていた。ほかにロシア・ウクライナ戦争に関連するサイトや、ロンドンのラッフルズ・ホテルの公式サイトを模した偽サイトも使われた。標的にリンクを開かせるため、偽のカレンダー招待やイベント通知、巧妙な文面のメッセージも利用された。
攻撃は複数段階で進む。偽サイトを訪れると、JavaScriptのコードがブラウザ、端末、OSの種類を調べる。その情報に基づき、攻撃者は3種類の脆弱性の連鎖から適切な手法を選ぶ。一部の攻撃は「ゼロクリック」技術に依存し、被害者がリンクのタップやファイルのダウンロードといった操作をしなくても侵入が成立する。
修正済みでも危険な理由
攻撃には「Nデイ」脆弱性が使われている。すでに発見され、公式アップデートで修正された欠陥だが、更新していない端末では悪用が可能なままだ。更新を先送りしているユーザーは、メーカーが対策を出していても危険にさらされる。
対策として、iOSやAndroidの最新版を速やかに導入し、アプリとブラウザも更新することが推奨される。不審なメッセージや身に覚えのないカレンダー招待のリンクは開かず、個人情報を入力する前にURLを確認したい。見た目が本物と同じでも安全とは限らない。
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