ロシアのネット通信量は増加、モバイルは減少傾向
2026年のロシアでは主要IXの通信量が二桁増となる一方、接続制限やTelegram規制の影響でモバイルのデータ利用は縮小している。

ロシアのインターネット通信量は増え続けているが、伸びの速さと中身が変わってきた。Forbesが取材した相互接続点(IX)の運営事業者によると、主要IXを流れるデータ量は明確に増加した。Piter-IXでは9月に1.3Tbit/sに達し、前年から24%増えた。MSK-IXでは2026年1〜9月の総トラフィックが約13〜17%増え、ピーク値は8.3Tbit/sから9.4Tbit/sに上昇した。
欧州側は頭打ち、ロシア側は大幅増
方向別では差が大きい。Globalnetのアレクセイ・ザクレフスキーCEOによると、DataIXの欧州セグメントは1年で受信が約20%(5→6Tbit/s)、送信が15〜25%(3.6→4.3Tbit/s)増えた。伸びの大半は2025年で、2026年は「プラトー」に入ったという。一方ロシア側セグメントは受信が約55%(3.8→6Tbit/s)、送信が40%(6→8.3Tbit/s)と大きく増えた。同氏は、ロシア側には国内と海外の通信が混在するため、あくまで間接的な指標だと説明する。
事業者網でも同様だ。Transtelecomの顧客トラフィックは2026年の3四半期で前年比14%増え、海外トラフィックの比率は29%から32%に上昇した。
モバイルは縮小
Vedomostiは、2025年にはモバイル通信の落ち込みはなかったが、2026年上半期から、大都市を含む携帯網へのアクセス制限が繰り返されたことで利用が減り始めたと報じていた。通年では5〜10%減る可能性がある。Ekomobileの創業者イーゴリ・ジレンコ氏は主因をTelegram規制とみる。動画視聴やファイル送信が多かったためで、同等のトラフィックはまだ「Max」などには移っていないという。
今後の見通し
Comnews Researchのレオニード・コニク氏は、2026年の総トラフィックは前年比で少なくとも20%増えると見積もる。国際トラフィックの押し上げ要因として、オープンソースのリポジトリ、中国・米国のAIモデル、ゲーム、OSの更新を挙げた。11月19日に世界発売されるGTA 6は、数日間ロシアの回線で支配的なトラフィックになるとの見方だ。国内でも国産AIモデルや監視カメラ網の拡大、新サービスが通信量を押し上げている。アジアから欧州へのロシア経由の通過トラフィックも伸びている。
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