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RheEnergise、水の2.5倍の密度の流体で丘でも揚水発電

英スタートアップRheEnergiseは水の2.5倍の密度の流体で、急峻な山がなくても揚水発電を可能にする。500kWのパイロットがすでに稼働した。

Cutaway illustration of a hillside pumped storage hydro plant with buried tanks and a pipe linking upper and lower reservoirs.
画像: ギズモード・ジャパン

英国のスタートアップRheEnergiseが、水の2.5倍の密度を持つ独自の「高密度流体」を使った揚水発電を開発している。同社は2026年1月、パイロットプロジェクトでピーク出力500キロワットの発電に成功したと発表した。

適地不足という弱点

揚水発電は、電力が余る時に水を上部の調整池へ汲み上げ、不足する時に下部へ流してタービンを回す仕組みだ。起源は1907年のスイスとされ、世界の総設備容量は約200ギガワットで、長期蓄電の90%以上を占める。

一方、高低差のある2か所と水源、ダムを築ける谷が必要で、日本でも適地はほぼ開発し尽くされたといわれる。

密度で落差を補う

密度が高ければ、同じ高さから落とした時に取り出せるエネルギーが増える。必要な落差が小さくなり、急峻な山ではなく緩やかな丘でも成立し得る。

課題は、密度の高い流体は粘度も高くなりやすい点だ。同社はエクセター大学と共同で、質量の大半が固形粒子ながら流動する液体を開発した。ケチャップのように、押し出せば流れるイメージだという。流出時に土壌や地下水へ浸透しない設計とも説明している。

パイロットでは上部貯水槽を地上80mに設置し、直径2.5mのグラスファイバー製パイプで下部貯水槽と接続。両タンクは地中に埋設し、地上には発電機やポンプ、流体管理システムを収めた建屋のみが出る。

商用化への道

商用案件では5メガワットのタービン2〜4基で10〜20MWを想定し、2028年末までの初号機稼働を目指す。

初期投資の大きさや土木工事の必要性に加え、ナトリウムイオン電池やフロー電池、圧縮空気蓄電など競合技術も急速に進展している。同社は8時間蓄電でリチウムイオン電池システムの半分のコストになると試算するが、実証はこれからだ。

タグ:rheenergisepumped hydroenergy storagehigh-density fluidrenewable energy

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