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モスクワ裁判所、AppleにVKへの米国訴訟の継続を禁止

モスクワ仲裁裁判所はAppleと関連会社に対し、VKを相手取った米国での訴訟を続けないよう命じた。App StoreからのVKアプリ削除をめぐる対立が激化している。

Apple logo on a smartphone beside a court gavel, symbolizing the legal dispute between Apple and VK over App Store removals in Russia.
画像: Хабр

モスクワ仲裁裁判所は2026年10月末、Apple、Apple Distribution International、ロシア法人「エップル・ルス」とその代理人に対し、VKを相手取った米国での訴訟手続きを続けることを禁じた。App StoreからのVKアプリ削除をめぐる争いは、裁判所間の対立に発展した。

米国での申し立てとモスクワの命令

発表によると、米カリフォルニア北部地区連邦地裁(サンノゼ支部)は10月21日、Appleによる一方的(ex parte)な申し立てを認め、一時的な差し止め命令を出した。あわせて、予備的差し止めに対する異議の提出も命じている。

これに対しモスクワの裁判所は、Appleと両関連会社に7暦日以内に、訴えの取り下げや請求の放棄を含むあらゆる措置を取り、カリフォルニアでのVKに対する訴訟を終わらせるよう命じた。この禁止は、本案の判決が確定するまで有効とされる。

VKの請求と初回審理

VKは8月19日、モスクワ仲裁裁判所にAppleを提訴した。「VKontakte」「VK Music」「Odnoklassniki」の3アプリをApp Storeに戻すことを求めている。判決に従わない場合は1日あたり計5800万ルーブル(VKontakteが5000万、VK Musicが500万、Odnoklassnikiが300万)の制裁金も請求した。

10月27日の初回審理で、Apple側はロシアの裁判所に管轄権はないと主張し、まず管轄の問題を審理するよう求めた。裁判所は「エップル・ルス」の申し立てを受け、審理の延期を認めた。Appleの開発者向けライセンス契約は、紛争をカリフォルニア北部地区の裁判所で扱うと定めている。

アプリ削除の経緯

2026年6月25日、ロシアのApp StoreからVKの「Music」「Messenger」「Video」、Skillbox、Dzenなどが消え、OdnoklassnikiやMail.ruのアプリも姿を消した。VKontakteのアプリはその後しばらくして削除された。Appleは制裁遵守のための措置だと説明している。VKは事前通告がなかったと主張している。

インストール済みのアプリは動作するが、App Storeでの更新はできず、iPhoneにはプッシュ通知も届かない。ロシアの弁護士は、巨額の制裁金がロシア法人を早期に破産させ得ると指摘している。同法人の現金は2025年末時点で約1億9000万ルーブルだった。

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