Kabilio、会計事務所向けAIで1000万ユーロを調達
スペインのスタートアップKabilioが、Picus CapitalとVisionaries Club主導で1000万ユーロを調達。2025年の創業以来の累計は1400万ユーロとなった。

スペインのスタートアップKabilioは、会計・税務事務所とその顧客向けAIプラットフォームの開発資金として、1000万ユーロの資金調達を完了した。ラウンドは国際ファンドのPicus CapitalとVisionaries Clubが主導し、スペインの公的機関CDTIも参加した。
Picus Capitalは運用資産15億ユーロ超で、PersonioやEnpalに投資している。Visionariesは約6億ユーロを運用し、Lovableやn8nなどに出資する。同社はプレシードも主導しており、今回が追加支援となる。2025年の立ち上げ以降の調達総額は1400万ユーロに達した。
事務所と中小企業を直接つなぐ
Kabilioによると、2026年末までに国内500以上の事務所が利用する見通しで、顧客基盤は1年で5倍に拡大した。調達資金は、中小企業や個人事業主が会計事務所と共同で業務を管理する環境「Kabilio Empresas」の普及加速に充てる。請求書の発行・スキャン、銀行連携、入出金予定を含む資金繰りのリアルタイム確認ができ、情報は事務所へ即時共有される。無料版も用意される。
AI会計エージェントの開発
もう一つの柱が、専門家の監督下で会計・事務作業を自動化するAI会計エージェントだ。複数の事務所がテスト中で、ベータ版は11月18〜19日にマドリードで開かれるAccountex Españaで披露される。製品、技術、サポートの人員も増強する。現在の従業員は80人。
同社の技術は、事務所が使う既存の会計ソフトに重ねる自動化レイヤーとして機能し、ソフトを乗り換える必要がない。請求書処理、銀行取引の照合、仕訳案の作成を行い、専門家が確認する。効果を測定した事務所では、記帳・照合業務の生産性が2倍以上になったという。今月中に、スペインで最も普及する2つの業務用会計ソフトとの連携も追加される。
共同創業者でco-CEOのJose Ojeda氏は、顧客情報を追いかけずに常に最新の状態で把握できるようにすることが目標だと述べた。
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