グラナダで7200年前のヤギ革 新石器時代のDNAを抽出
スペイン・アルブニョルの洞窟で見つかった約7200年前の革から、新石器時代の家畜ヤギの核DNAが得られた。イベリア半島では初めてという。

スペイン南部グラナダ県アルブニョルの「ムルシエラゴス洞窟」で見つかった革の断片が、約7200年前のものと判明した。研究チームによると、この革から新石器時代の家畜ヤギの核DNAが得られた。イベリア半島の家畜ヤギで核DNAが得られたのは初めてだという。
年代と見つかった経緯
ダブリン大学カレッジとアルカラ大学が主導する国際チームが放射性炭素年代測定を実施し、較正年代で7246〜7008年前(1950年基準)という結果を得た。断片の片面には毛が残り、もう片面になめしの痕跡がある。4つの穴も開いている。回収された2つの断片は、同じ個体のものである可能性が高いとされる。
副葬品の一部で、遺体を包む布や衣服として使われたとみられる。19世紀には方鉛鉱を探していた鉱夫が石の間に塗り込め、そのまま残っていた。人のDNAの断片も検出され、誰かが扱ったか身に着けた可能性と合致する。後の時代のものとみられるイヌ科動物のDNAも見つかった。
意義と洞窟の特徴
チームによれば、極寒地や高山以外の有機物から得られたゲノムとしては最古級にあたる。これまでは「アイスマン」の革やアルプスのヤギ革製レギンスなど、氷の環境での例が中心だった。暖かい地域で、これほど古いDNAが残るのは珍しい。
洞窟は地中海から約7キロ、標高450メートルにある。研究チームは、微細な環境条件のおかげで有機物が乾燥状態で保存されたと説明する。南欧最古のかご細工や、約7000年前の弓弦という前期新石器時代の弓術の最初の証拠もここで見つかっている。
遺伝解析では、この個体は家畜ヤギ(Capra hircus)の雌だった。アフリカ系の祖先は確認されず、その混血は後に起きたことを示唆する。比較した品種で最も近いのはベルメヤ種だが、スペインの品種は4つだけで、試料も少ない。
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