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独の電子ウォレット「d-you」、2027年1月開始へ

ドイツ政府の国家版EUDIウォレット「d-you」は2027年1月2日に開始予定。機能は限定的で、オンライン身分証が使えない人も多い。

Smartphone showing a digital ID wallet app next to a German identity card with online function.
画像: t3n Magazin

ドイツ政府は、スマートフォンで身分証を提示できるデジタルウォレット「d-you」を2027年1月2日に開始する計画だ。10月中旬に法的根拠が整えられたが、連邦参議院の同意はまだ必要となる。d-youはEUの「欧州デジタルIDウォレット(EUDI)」のドイツ版で、SPRINDとCommon Codesがデジタル・国家近代化省(BMDS)の委託で開発している。

利用できること

オンラインでの行政手続き、ネット通販、契約締結などで本人確認ができる。ビデオ通話で身分証を見せる方式より簡単で、数回のクリックで済むという。EU加盟国はいずれもウォレットの提供が義務で、d-youは他国でも使える見通しだ。将来は運転免許証、ドイツ全国定期券、コンサートチケットなどを保存でき、店頭では氏名を明かさず成人であることだけを示す年齢確認も想定される。

利用は任意で、16歳以上、NFC対応のAndroidまたはiOS端末が条件。バックアップがないため、端末を紛失すると最初から設定し直す必要がある。行政のオンラインサービスはd-youの受け入れが義務で、銀行、エネルギー、通信各社や超大手プラットフォームは2027年末から対応が求められる。

最初は限定的、壁はオンライン身分証

デジタル産業団体Bitkomのヨハネス・ホルンダー氏は「ローンチ時に大きなビッグバンはない」と述べ、段階的に機能が加わると説明する。当初は電子身分証のみで、運転免許証などは後から追加される。約40社(ドイツ郵便、貯蓄銀行、Vodafone、Rossmannなど)が機能を準備中で、貯蓄銀行は開始時に10の用途を発表した。連邦機関は2027年末までに証明書をウォレットで発行する必要があるが、州や自治体は技術と予算次第だ。

登録には、オンライン機能付き身分証と6桁のPINが必要になる。Bitkomの4月の調査では、機能を有効にしてPINも把握しているのは18%にとどまり、21%はPINを忘れていた。無料のリセット書簡を請求できる。データ保護やセキュリティには未解決の点が残り、同省は残存リスクを考慮して開始を判断する。

タグ:d-youdigital walleteudi walletgermanydigital identitybitkom

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