AIは人類をどう見るか 13モデルが示した辛口の見解
Model Compareの実験で、13のAIモデルに人類についての最も物議を醸す意見を尋ねた。多くは悲観的な回答だったが、例外もあった。

AIモデルは人類をどう見ているのか。Model Compareが実施した実験で、13のAIモデルに「人類について最も物議を醸す意見」を尋ねたところ、多くが社会に対して暗い見方を示した。一方で、前向きな評価を含む例外も少数ながらあった。
対象モデルと回答の傾向
実験の対象は、OpenAIのGPT-6.1 SolとGPT-6 Astra、GoogleのGemini 4 Argon、AnthropicのClaude Opus 5.5とFable 5.1。加えてGLM 5.3、Mistral Large 4、Deepseek V4 Pro、Kimi K3とK3.1 Pro、Qwen3.8、Muse Spark Open、Grok 4.7が含まれる。各モデルに3回ずつ質問し、そのうち32の回答が同じテーマに集中した。
GPT-6.1 Solは、人間は真実よりも所属集団に忠実だと答えた。Astraは「人間は真実を語ることより、どこに属するかを気にする。道徳的信念と呼ばれるものの多くは、実は変装した忠誠心にすぎない」と述べた。Geminiは、人間は真実を見つけるためではなく、議論に勝ち部族内での評価を高めるために進化したと回答。Grokは、人間は一人で正しいより、皆で間違うことを好むとした。
前向きな回答は7件にとどまった。うち1件はGrokだが、1回の試行で意見の表明自体を拒んだためだ。AnthropicのClaude Opus 5.5とFable 5.1は、人間を好意的に描く回答を一部で示した。Opusは「人間は自分で思うよりずっと良識的だ。互いへの冷笑は、実際の弱点以上の害をもたらす」と述べた。
MistralとGLM 5.3はそこまで肯定的ではなかった。欧州のMistralは「人間は合理性の衣装をまとった怯えた動物だ」と回答。GLMは、ほとんどの人間に道徳はなく、善人であるかは生まれた場所と時代の運に大きく左右され、ほぼ誰もその偶然を自分の功績だと思い込んでいると述べた。
Model Compareはこの結果から二つの結論を導いた。モデルは概ね同じ学習データに基づくため世界の基礎知識を共有しており、多くが同じ判断を下すなら一片の真実があるかもしれない。もう一つは利用面で、モデルが似ているため論争的な問いでも同じ結論に収束し、創造性が失われる。数個に尋ねても答えを網羅できず、ブレインストーミングには全モデルに聞くべきだが、単独のAI以上のアイデアは期待しないよう勧めている。
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