STATION F、2026年Future 40を発表 傘下企業の調達は過去最高20億ユーロ
パリのSTATION Fは第8期Future 40を発表した。エコシステム全体の2026年の資金調達額は過去最高の20億ユーロに達した。

パリのスタートアップキャンパスSTATION Fは、2026年版「Future 40」を発表した。同キャンパスのエコシステムに属する企業が今年調達した資金は過去最高の20億ユーロで、2025年の15億ユーロ超を上回った。Multiverse Computing(5億ユーロ)とAlan(4億8000万ユーロ)の大型調達が押し上げた。
STATION Fは2017年にグザビエ・ニールが設立した。広さ5万平方メートルで、年間1000社超を40のプログラムで支援し、これまでに約9000社が利用した。創業者の国籍は60に及ぶ。
第8期の顔ぶれ
今回はAI、ディープテック、開発者向けインフラ、ロボティクス、クライメートテックにまたがる。ソブリンAIとフィジカルAIが目立つテーマだ。1000社超から選ばれた40社は、2026年のコミュニティの約4%にあたり、累計調達額は1億1000万ユーロ。Arlequin AI(2800万ユーロ)、CURA(1000万ドル)、Cleavr(800万ユーロ)、Lemrock(700万ユーロ)などが含まれる。31社がプレシードまたはシード、2社がシリーズAである。
過去8期のFuture 40企業の調達総額は12億ユーロ。今年は47%のチームに博士号取得者が1人以上おり、75%が連続起業家だという。
ブートストラップとYC帰還組
5社は外部資金に頼らないブートストラップ経営だ。STATION Fの投資家Camille Aubery氏は、創業者が経営の主導権を保ちたい意向に加え、AIツールで少人数でも成果を出せる点を挙げる。Ogusteは1年足らずで年間経常収益40万ユーロに達し、RevoxはAIエージェントで1カ月に250件の商談を獲得した。5社のうち2社は現在資金調達中である。
また6社はY Combinatorを経て、フランスに戻った企業だ。Aubery氏は、米国のネットワークを活用しつつ、フランスの方がコストを抑えて世界企業を築けると話す。一方で、レイトステージの資金不足は依然として課題だという。
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