MediamarktとSaturn、販売員に直接支払える新決済を導入
MediamarktとSaturnはドイツ400店舗で「Pay-on-Shopfloor」を開始。客は販売員のモバイル端末でカード決済でき、レジ待ちを避けられる。

家電量販チェーンのMediamarktとSaturnが、売り場で販売員に直接支払える新しい決済方法を導入した。「Pay-on-Shopfloor」と呼ぶ仕組みで、試験運用を経て、ドイツ国内400店舗で利用できるようになったという。
SoftPOSで端末がカードリーダーに
仕組みはSoftPOSと呼ばれるものだ。モバイル端末がカード決済端末として機能し、レシートは端末から出力されるか、近くのプリンターに送られる。ソフトウェアは決済事業者CCVが提供し、Computopが既存の決済インフラに組み込んだ。取引の集中管理もComputopが担う。オンライン販売、従来型レジ、セルフレジを共通基盤で扱うため、新たな決済手段を追加する際に一から基盤を作る必要がないという。各店舗の導入作業は2日で済んだと関係者は説明している。
背景にあるレジ待ちの不満
決済事業者Adyenの調査では、ドイツ人の16%が直近6カ月に、レジの待ち時間が長くスーパーでの買い物を途中でやめた経験がある。家電専門店でも8%だった。新方式なら客は並ばずに済み、販売員も、レジへ向かう途中で客が購入を考え直す事態を避けられる。既存レジの行列が短くなる副次効果も見込まれる。
ただし、Apple Storeのようにレジを完全になくす考えはない。通常のレジやセルフレジも引き続き使え、あくまで補完的な位置づけだと同社は説明する。
なお、この方式が使えるのはカードやウェアラブル端末での支払いに限られる。現金で支払う客は、これまで通り列に並ぶ必要がある。ドイツでの反応次第で、MediamarktとSaturnの海外店舗にも展開する方針だが、具体的な内容は明らかにされていない。
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