Grey、アフリカ域内の送金網を構築 ドル経由を回避
Greyはアフリカ市場間に直接の送金網と通貨ペアを構築し、国際送金で米ドルを経由しない仕組みを進めているとCEOが述べた。

アフリカ向けの送金サービスを手がけるGreyは、アフリカ市場間に独自の決済接続を構築している。国境を越える送金の信頼性を高め、決済に必要な外貨を確保する狙いだ。共同創業者でCEOのイドレニン・オボン氏が、木曜日にMoonshot by TechCabal 2026で開かれた記者向けブリーフィングで明らかにした。
「われわれはアフリカ域内のレール構築に投資してきた」とオボン氏は語った。
Greyは個人や企業に対し、ナイジェリア、ケニア、ガーナなどの市場間での送受金を提供している。アフリカ域内の送金は、決済システムが分断され、通貨を換えるたびに手数料がかかり、ドルなどの外貨も不足しがちなため、依然として遅くコストが高い。
信頼性と流動性
オボン氏は課題を二つ挙げた。一つは信頼性で、顧客に伝えた時間どおりに着金させること。もう一つは流動性で、送金を完了するのに必要な通貨を十分に確保することだ。同社は各市場の事業者と提携して通貨を調達し、リアルタイムで決済しているという。
これまでアフリカの2通貨間の送金は、多くが一度米ドルを経由してきた。Greyは現在、一部のアフリカ通貨間で直接両替できるとしている。オボン氏は「かつては仲介が必要だったが、そこまで遠回りしなくて済むよう、こうしたエキゾチックな通貨ペアを整えた」と述べた。
今年の新製品と規制当局の動き
同社は2月、スタートアップや中小企業向けの多通貨口座「Grey Business」を開始した。7月にはガーナとケニアで現地通貨での入金に対応し、銀行振込やモバイルマネーで口座に入金できるようにした。
規制当局も同じ課題に取り組んでいる。TechCabalは6月、ナイジェリア中央銀行が域内決済の統合を進めていると報じた。アフリカ各国が自国通貨で国際決済を行えるPan-African Payment and Settlement System(PAPSS)との接続も含まれる。
Greyのような企業がアフリカ通貨間で直接決済できれば、ラゴスの商人がナイロビの仕入れ先に支払う際にドルを買う必要がなくなり、域内貿易で最もコストのかかる工程の一つがなくなる。
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