建築設計をAIで自動化するDream、a16zなどから1,700万ドル
サンフランシスコのDreamがステルスから脱し、シードで1,700万ドルを調達。建築・エンジニアリング向けに設計を自動化するAIを開発する。

サンフランシスコを拠点とするスタートアップのDreamは現地時間10月29日、シードラウンドで1,700万ドルを調達し、ステルス状態を脱したと発表した。建築・エンジニアリング・建設(AEC)向けに、設計とエンジニアリングを自動化するAIを開発している。
Andreessen Horowitz(a16z)、SV Angel、XYZ、Zigg Capitalなどが出資した。評価額と資金使途は非公開。創業者はPalantir出身のAndy Elder氏とArjun Mathur氏。
「構造的認知」を持つモデル
同社は、現在のAIモデルは言語を理解するために作られており、建物の設計を複雑にしている三次元の空間や物理的制約を扱えないとみる。同社のモデルは、建てられた空間の形状や制約、物とそれを収める空間の関係を推論するよう訓練されている。同社が「structural cognition(構造的認知)」と呼ぶこの能力により、HVACの経路決めから建築部材どうしの調整まで、物理的要素の収まり方を考慮できるという。
学習には、商業施設、集合住宅、戸建て住宅を含む、許認可を受けた米国の実在の建物1億平方フィート超のデータを使用した。同社は、許認可済みの実在の建物データセットとして知られる中で最大と説明する。生成する図面はエンジニアリングに耐える精度で、ゼネラルコントラクターが施工に使えるとしている。
Elder氏は「LLMのハルシネーションはタイプミスで済むが、建物のハルシネーションは構造上の欠陥であり、壊滅的な結果を招きかねない」と述べた。a16zのKimberly Tan氏は、数兆ドル規模のこの業界が1997年製のソフトウェアに頼っていると指摘する。
すでに実案件で稼働
同社はカリフォルニア州とテキサス州の10件の建設プロジェクトで設計者(architect of record)を務める。オースティンの戸建て住宅1件は着手から完成まで終えた。支援した開発プロジェクトは総額2,000万ドルに上る。
Mathur氏は、まずAECから始め、将来は建物以外の3D設計にも空間推論を広げる考えだ。
同じ日のニュース
すべて見る →関連カテゴリ: スタートアップ
すべて見る →

