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CERNとMistral、素粒子物理向けAI基盤モデルを共同開発へ

CERNと仏AI企業Mistralが、粒子衝突データで学習する「Large Physics Model」を開発する計画だ。衝突物理学向け初の基盤モデルと位置付ける。

Control room and detector hall at CERN with data from particle collisions displayed on screens.
画像: t3n Magazin

欧州原子核研究機構(CERN)と仏AI開発企業のMistralが、素粒子物理学向けの事前学習済みモデル「Large Physics Model」を共同で開発する計画だ。CERNは「衝突物理学向けの初のファウンデーションモデル」と位置付けている。

テキストではなく衝突データで学習

モデルの構造は大規模言語モデル(LLM)に近い。ただし、文章ではなく粒子衝突から得られるデータで学習する点が大きく異なる。言語モデルが大量のテキストから言葉の規則性を学ぶのと同じ発想を、物理実験のデータに応用する試みだ。

基盤モデルとしての意義

ファウンデーションモデルとは、あらかじめ幅広いデータで学習させ、その後さまざまな用途に転用できるAIを指す。衝突物理学で汎用的なモデルが実現すれば、研究者が課題ごとにAIを一から構築する負担を減らせる可能性がある。

ただし、モデルの性能や具体的な用途、開発の時期、投資規模などは、現時点では示されていない。

AIの進化が専門職の仕事を奪うのではないかという議論は、科学の現場にも及びつつある。今回の計画は、欧州を代表する研究機関と欧州のAI企業が手を組む事例としても注目される。

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