Bluetooth HDT発表、速度約4倍でロスレス音源が身近に
Bluetooth SIGがHDTを発表した。Core 7.0の任意機能で、LEの速度を2Mbpsから7.5Mbpsに引き上げ、ロスレス音声の標準化につながる可能性がある。

Bluetooth Special Interest Group(SIG)は、新機能「Bluetooth High Data Throughput(HDT)」を正式に発表した。Bluetooth Core 7.0の任意機能で、従来よりはるかに多くのデータを無線で伝送できる。ワイヤレス音声の品質向上につながると見られる。
通信速度は2Mbpsから7.5Mbpsへ
省電力規格であるBluetooth LE(Low Energy)の最大速度は、現在2Mbpsだ。HDTは新たな無線通信方式を採用し、これを7.5Mbpsに引き上げる。データ量は約4倍になる。
帯域が広がることで、音楽により多くの音の情報を載せられ、ハイレゾやロスレス音声への道が開ける。すでにロスレスやハイレゾに対応するイヤホンはあるが、多くはメーカー独自のコーデックに依存し、特定の機器同士でしか使えない。HDTは世界共通の標準的な基盤を提供し、規格に準拠した幅広い機器で高音質を実現できる。映画でも、マルチチャンネルのサラウンドや空間オーディオに有利になる見込みだ。
バッテリーとオーディオ以外の用途
HDTは短時間で多くのデータを送れるため、無線機が早く送信を終えて休止できる。同じデータ量なら、対応機器の消費電力は減ると期待される。ただし発表では、具体的なバッテリー持続時間の数値は示されていない。
SIGはオーディオ以外にも、スマートウォッチの高速同期、処理をスマートフォンに任せる軽量なスマートグラスやAI機器、VR/ARヘッドセット、産業用モニタリング、スマートホーム機器などを想定している。
対応製品の登場時期
新規格のため、対応製品は2027年に登場すると見込まれる。一方でHDTはあくまで任意機能であり、採用するかどうかは各メーカーの判断に委ねられる。
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