Nscale筆頭株主Aker、Microsoft撤退は「小さな契約」
Nscale最大の出資者AkerのCEOは、Microsoftの契約解除は想定内で小規模と説明。同社は350億ドル規模の米IPOを目指している。

英国のAIインフラ新興企業Nscaleの最大出資者であるAkerのCEOが、Microsoftがデータセンター契約から撤退したことについて「小さな契約」との認識を示した。Nscaleは評価額350億ドルでの米国IPOを計画しており、投資家を安心させる狙いがある。
ノルウェーの産業投資会社Aker ASAのØyvind Eriksen社長兼CEOは、第3四半期決算の説明会で発言した。Akerは約23%のNscale株を保有する。Eriksen氏は、シリーズC以降にNscaleの事業活動と契約ポートフォリオは2倍以上に拡大したと述べ、今回の契約は大きなポートフォリオの中では相対的に小さく、解除も「想定内」だったと説明した。
撤退の背景
Microsoftは、英国最大のAIデータセンターでNscaleから計算能力を借りる契約を解除した。エセックスにある同施設への電力供給が2030年以降になる見通しと判明したためだ。この案件はMicrosoftによる英国への220億ポンドの投資の一部で、ニューヨークでのIPOを控えたNscaleには痛手とされた。
ネオクラウドへの懸念
Eriksen氏は業界について、新たな勝者と敗者が決まる局面にあり、最終的には最高の実行力を持つ企業が勝つと述べた。Nscale、Nebius、CoreWeaveといった「ネオクラウド」は、チップを積んだデータセンターをAnthropic、OpenAI、Metaなどに貸し出しており、財務の健全性が疑問視されている。Gartnerは2030年までにネオクラウド企業の80%が独立した事業を終えると予測する。
Akerの持ち分は約33.1億ドルと評価されている。これは3月のシリーズCの評価額146億ドルに基づき、Akerは当時約3.5億ドルを出資した。
NscaleはAnthropicと数十億ドル規模の新契約に近づいていると報じられている。米ウェストバージニア州の大型データセンターでの計算能力購入を倍増させる内容だという。
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