AppleのTSMC 2nmチップ供給、歩留まり9割近くで改善
TSMCのN2ノードの歩留まりは、2025年3月の約60%から90%近くに改善したとされる。Appleは供給改善を認める一方、メモリ不足は続く。

TSMCの2nmプロセス「N2」の歩留まりが、ウェハーあたり90%近くまで改善したとされる。リーク情報によると、2025年3月時点では約60%で、100個のうち正常に動くチップは60個にとどまっていた。
TSMCはノードごとの歩留まりを公表していないが、こうした数値は流出することが多い。微細化技術が成熟するにつれて歩留まりが上がるのは通常の流れで、Appleをはじめ顧客にとって90%近くという水準は朗報だ。
供給問題は解消していない
iPhone 18 Pro、iPhone Duo、iMac 2026など一部のApple製品には、TSMCのN2で製造されたSoCが搭載されている。ただ直近の会計四半期では、TSMCの最先端ノードの生産能力が、Appleの高度なSoCの供給を制約した。NvidiaやAMD、Qualcommなど他の顧客にも影響し得る問題だ。
DigiTimesによると、Appleは状況が改善していると認め、製品ポートフォリオのより多くをこの製造技術へ移行しているという。
それでもAppleはここ数か月、iPhone、Mac、iPadの生産に響く供給制約に直面した。2026年10〜12月期もMacとiPadの生産への影響が続く見通しだ。Appleは現在、原因をメモリチップの確保に求めている。
今後の見通し
AIデータセンター向け需要が一部の先端ノードを押さえている。チップメーカーにとってはデータセンター向けのほうが収益性が高いためだ。重要鉱物市場の変動も、ハードウェアを手がける企業全体のリスクである。2nmの歩留まり向上は追い風だが、部品危機の終わりはまだ遠いとみられる。
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